パチンコの立ち回り管理カテゴリー前回のブログ記事では、パチンコの年間期待収支を打つ人のタイプ別に比較してみました(前回のブログ記事「パチンコの年間期待収支(打つ人のタイプ別編2))。セミプロやパチプロのように年間のプレー数が多くなると、ボーダーライン以上の台を打った場合のパチンコ期待収支はかなり安定することがわかってもらえたと思います。今回はこれまでこのカテゴリーの記事で説明してきた、パチンコの立ち回りを行う上で知っておくべきポイントをまとめたいと思います。
1.パチンコの連チャンについて
このカテゴリーの第1回目の記事「連チャン継続率の計算」と第2回目の記事「平均連チャン回数の計算」で詳しく説明しました。知識として知っておいて欲しい内容です。パチンコの連チャン継続率Pcは確変の突入率と時短中の引き戻し率から計算されます。また、平均連チャン数は1/(1-Pc)になります。各連チャン数の発生頻度は少ない連チャン数ほど高くなるので、実際の場面ではしょぼい連チャンで終わることが良くあることを知っておいてください。大海物語M56の平均連チャン数は3.28回ですが、連チャンが3連チャン以下のしょぼい連チャンで終わる確率は66%にもなります。
2.パチンコの初当たり発生頻度について
このカテゴリーの第3回目の記事「初当たり発生頻度の計算」で詳しく説明しました。これも知識として知っておいて欲しい内容です。パチンコの初当たりの発生頻度は二項分布で表されます。1日パチンコを打った時の初当たりの発生数はかなりばらつきます。大海物語M56の場合だと2〜12回(平均6.8回)くらいの初当たりが期待できます。ですから、初当たり間のハマリも浅い回転数から深い回転数まで打つ度にいろいろです。大海物語M56の場合だと毎日打てば1000回転以上のハマリは2日に1回くらいの頻度で起こり得ます。初当たり確率の逆数の回転数、つまり平均ハマリ回転数(大海物語M56の場合370回転)を超えるハマリは、初当たりの3回に1回くらいの頻度で起こると憶えておいてください。
3.パチンコの回転率について
このカテゴリーの第4回目の記事「回転率の算出方法」と第5回目の記事「回転率のボーダーライン超え判定」で詳しく説明しました。回転率はパチンコの立ち回りでは最重要の管理ポイントです。パチンコを打つ時の投資1000円当たりのデジタル回転数を回転率と言います。回転率がボーダーラインを超える台を打つことが、パチンコで長期的に安定して勝つための必須条件になります。実際に打ちながら回転率は計算できますが、スタートチャッカーへの入賞個数は1000円打つ毎にかなりばらつきますので、打っている台の回転率がボーダーラインを超えているのかどうかを正確に判定するには数万円の投資が必要になります。ですから、打ちながらの回転率チェックと釘読みを併用して、少ない投資金額で優秀台を見抜くように心掛けてください。丸1日打った総回転数から計算すると、その台の回転率をかなり高い精度で求めることができますので、自分がしっかり立ち回れたかの検証は可能です。釘読みと回転率の検証を繰り返し行うことで、優秀台を見抜く力は自然と高まっていきます。
4.パチンコの出玉数について
このカテゴリーの第6回目の記事「出玉数とボーダーライン」で詳しく説明しました。出玉数も重要な立ち回りの管理ポイントです。パチンコの大当たり1回当りの平均出玉はパチンコ雑誌に必ず書かれていますが、実際に打った時の出玉数は雑誌に書かれた数値よりも少なくなることが多いです。これはパチンコ店が釘調整で出玉をカットしているためです。出玉カットはもろにボーダーラインに影響します。大海物語M56の場合だと、出玉が100個カットされるとボーダーラインが1回転も高くなってしまいます。パチンコの立ち回りでは、パチンコ雑誌に書かれているボーダーラインを基準に台選びをします。ですから、出玉カットによるボーダーラインの上昇を考慮しないと基準がずれてしまいます。自分が普段通っているパチンコ店がどの程度出玉をカットしているのか要チェックです。
5.パチンコの期待収支について
このカテゴリー第7回目の記事「トータル大当たり回数の確率分布計算」、第8回目の記事「期待収支計算(前編)」、第9回目の記事「期待収支計算(後編)、第10回の記事「年間期待収支(タイプ別編1)、第11回の記事「年間期待収支(タイプ別編2)で詳しく説明しました。パチンコの期待収支をばらつき(標準偏差)まで含めて知ることは、パチンコを打つ時の目標利益を設定したり、現時点の自分の収支と比較して自分の立ち回りがうまく行っているのか判断する上で非常に重要です。パチンコの1日毎の収支は、たとえボーダーラインを超えた台を打ったとしても、ばらつきが大きく、プラス収支になる確率はそれほど高くありません。しかし、年間収支になると、ボーダーラインを超えた台を打ち続けた場合は、ばらつきを含めてもかなり高い確率でプラス収支になります。大海物語M56の場合で言うと、回転率がボーダーライン+1回転の台を打った場合、年間収支がプラスになる確率は普通のサラリーマンで83%(平均収支約+60万円)、パチプロなら97%(平均収支約+250万円)になります。デジハネのスーパー海物語SAEなら、回転率がボーダーライン+1回転の台を打った場合、年間収支がプラスになる確率は普通のサラリーマンで97%(平均収支約+50万円)、パチプロならほぼ100%(平均収支約+200万円)になります。回転率がこれより高くなれば、勝率や平均期待収支はさらにアップします。パチンコを打つ期間が5年、10年と長くなればなるほど、ボーダーラインを超えた台を打ち続ければ、収支がプラスになる確率は限りなく100%に近づいて行きます。これは逆のことを言うと、回転率がボーダーライン以下の台を打ち続けた場合、負債がどんどん蓄積されていくことを意味しています。ですから、パチンコで負けないための立ち回りを実践することは、回転率がボーダーラインを超える台を打ち続けることに他なりません。上述のように釘読みと回転率の検証を繰り返し行うことで、回転率がボーダーラインを超える台を掴む精度を高めることを心掛けましょう。
以上、パチンコの立ち回りのポイントをまとめてみました。結局のところパチンコの収支を安定してプラスに持って行くためには釘をしっかり読んで、回転率がボーダーラインを超える台を打ち続けることが必要になります。そのためには釘読みの技術を修得し、日々の自分が立ち回った台の回転率と収支を記録する習慣を身につけることが必要です。当然、回転率がボーダーラインを超える台を設置している優良店を探し出すことが第一に行うべきことになります。
パチンコを打つ人の多くは、パチンコの連チャンや大当たり間のハマリに目が向いてしまいますが、連チャン数やハマリの深さは確率で決まってしまうもので、特別な攻略法を使わない限り、打つ人がコントロールできるものではありません。ですから、連チャンやハマリにどんなに着目しても安定したプラス収支は得られません。
しかし、連チャンやハマリはパチンコを楽しむための大きな要素であることは間違いありません。深いハマリから一撃の大連チャンで大逆転など、ハマリと連チャンが作り出す出玉の波がパチンコを面白くし、多くの人を惹き付けているのです。ですから、このカテゴリーの記事を読まれたみなさんには、パチンコの収支を安定化させる立ち回りのポイントと、パチンコを楽しむのためのポイントを区別して理解して頂き、「負けない、そして楽しいパチンコライフ」を送るために役立てて頂きたいと思います。
このカテゴリーは一旦ここで終了しますが、今後も記事の追加修正は行って行きます。このカテゴリーの記事の内容はパチンコだけでなく、パチスロを打つ場合にも参考になるものです。今後、パチスロについても同様の記事を書いて行こうと思いますので、パチスロを打つ方はぜひ参考にして頂きたいと思います。